成人の歯列矯正治療

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子供の歯並びが将来に及ぼす影響

よくない歯並びのリスク

はじめに よくない歯並びのリスク

よくない歯並びのリスク お子さんの歯の健康や歯並びについて気にしている親御さんは多いと思います。

永久歯の生え揃っていない小さなお子さんがいる場合、歯並びを見て矯正などを検討している方もいるでしょう。

しかし具体的にどんな歯並びが、将来にどういった影響を及ぼすかまでご存知の方は少ないのではないでしょうか。

この記事では代表的な4つのよくない歯並びを紹介し、その原因や将来にどのような影響を及ぼすかについてご紹介します。

お子さんにとってより良い選択ができるよう、よくない歯並びを放置するリスクについて学んでいきましょう。

① よくない歯並びは大きく分けて4種類

将来に悪影響がある可能性が高い歯並びには大きく4種類あります。

開咬(かいこう)

開咬(かいこう) 奥歯をしっかりと噛みしめた際、前歯(横側の歯の場合もある)に隙間ができてしまう噛み合わせです。
オープンバイトとも呼ばれます。
原因としては骨格的な遺伝や指しゃぶりなどの悪習慣が挙げられます。
指しゃぶりは発育上必要な過程ですが、5~6才を過ぎても続く場合には前歯が外側に動く原因となります。
また発育途中の前歯に隙間が空いていると、ついそこが気になって舌で押す癖がつき、少しずつ前歯が斜め上にずれてしまいます。
開咬の歯並びがあると唇が閉じにくくなり、いつも口が開いている状態になることが多いです。

反対咬合(はんたいこうごう)

反対咬合(はんたいこうごう) 上の歯列より下の歯列が前に突き出た状態の歯並びです。
受け口、しゃくれとも呼ばれます。
遺伝的要素の他に、舌や口周りの筋力バランスの崩れ、生え替わり時の噛み合わせの乱れ、顎を前につき出す癖などが原因となります。
顎の位置に異常がなくとも、上の前歯が内側に向かって伸び、下の前歯が外側に開くことで反対咬合となるケースもあります。

上顎前突(じょうがくぜんとつ)

上顎前突(じょうがくぜんとつ) 上の前歯が大きく前に突き出た歯並びです。
いわゆる出っ歯の状態です。
原因としては骨格上の問題、顎のずれ、上の前歯が前に突き出るように生えてくることなどが考えられます。
指しゃぶりや舌で歯を押す癖など、開咬と同様の習慣が原因になる場合もあります。

叢生(そうせい)

叢生(そうせい) 歯列が乱れ、重なった歯や噛み合わない歯が多くある状態です。
一般的には乱杭歯(らんくいばまたはらんぐいば)と呼ばれます。
原因としては、顎に対して生えてくる歯が大きかったり、顎の発達が遅れたりすることが挙げられます。
また乳幼児期に舌を上手く動かせなかったり、口呼吸が多いことも影響します。
近年では、妊娠授乳期のお母さんに鉄不足があることも原因のひとつと言われます。

出っ歯やしゃくれなどはその人の個性として尊重される場合もあり、全てを直さなければいけないというわけではありません。

とはいえ、お子さんが歯並びを気にしていたり、虫歯になりやすいようであれば早期に矯正などによる治療を始めることが望まれます。

時間が経つにつれて歯並びが悪化するケースもあり、将来的なリスクを考慮することも必要です。

② 子供の歯並びは将来にどんな影響がある?

では具体的に、それぞれの歯並びはどう将来に影響するのでしょうか。

開咬

開咬では前歯が噛み合わないため、主に奥歯で咀嚼を行うようになります。
すると奥歯に強い負担がかかるため、歯のダメージが年々蓄積していきます。
これは反対咬合や上顎前突など、前歯の噛む機能が低下する歯並びに共通する悪影響です。
奥歯で頻繁に噛む習慣は顎関節症を誘発します。
また開咬だと唇を閉じにくくなるため、口呼吸になりやすくなり、口内が乾燥しがちになります。
唾液の分泌が低下することによる免疫力の低下、それに伴う歯周病や虫歯リスクの増加にもつながります。

反対咬合

反対咬合では顎が前に突き出た状態になることが多く、噛み合わせや発音に支障が起こります。
前歯の生え方が原因の反対咬合の場合も、放置すると次第に歪みが大きくなり、顎の位置も前にずれていく場合もあります。
悪化すると次第に顎が動かしにくくなり、顎の関節に負担が蓄積するので、顎関節症のようなトラブルを招きます。
また、顎の位置は全身の骨格バランスに影響することが分かっています。
顎のずれを放っておくと、次第に身体全体の骨格や筋力のバランスを崩し、肩凝りや腰痛といった全身の不調を招く場合があります。
開咬とも共通しますが、噛み合わせに隙間ができてしまうことでサ行やタ行の発音がしにくくなります。
大人になってからの治療では顎の切断などの外科手術が必要になってしまう可能性もあります。

上顎前突

開咬と同様に口が開きやすくなるため、口内の乾燥により虫歯や歯周病にかかりやすくなり、免疫力の低下による感染症のリスク増加も招きます。
前の歯が前方に大きく出ている歯並びでは、事故や転倒によるショックが前歯に集中しやすくなり、歯が折れたり抜けたりする危険性が高くなります。
見た目のコンプレックスにもつながるので、人付き合いを避けるようになったり、大声で笑えなくなるなどの心理的負担にもつながります。

叢生

叢生だと噛み合わせ悪くなり、咀嚼時にかかる歯への負担にばらつきが出ます。
噛み合わせのよい一部の歯ばかりで噛む癖がついてしまい、その歯への負担が大きくなることで歯を失うリスクが高まります。
重なった歯には磨き残しができやすいので、虫歯にかかりやすくなります。
噛み合わせによっては頬の内側を噛みやすくなり、食事に支障が出る場合もあります。

よくない歯並びは放置して自然によくなることはほとんどありません。

生活習慣の改善や矯正治療によるケアが望まれます。

③ 矯正治療が必要と思ったら

歯並びの治療はお子さん自身の感じ方や将来のリスク、治療にかかる費用や期間、虫歯の有無や生活習慣などを総合して判断する必要があります。

叢生やすきっ歯(特に乳歯と乳歯の隙間が空いている場合)では、子供のうちは治療は不要とされるケースもあります。

適切な治療時期、矯正法などはそれぞれの歯の状態によって変わるので、ヒデ歯科クリニックでは無料相談を行っておりますのでお気軽にご相談ください。

歯並びは生活習慣によって大きく影響されるので、普段からのケアも重要です。

ブラッシングや生活習慣について指導を受け、歯のケアをする大切さをお子さんと共有しましょう。

矯正治療を行う際には、できれば将来的なリスクや自分の歯並びへの感じ方なども話し合い、お子さんの納得できる形で治療を行いましょう。

矯正治療にはお子さんの協力が必要不可欠なので、歯の大切さをしっかりと理解してもらうことがスムーズな治療につながります。

おわりに より良い選択のために

よくない噛み合わせに共通するのは、歯や顎が本来持っている機能を十分に生かせなくなる点です。

近年では口内の状態が全身の健康に関わると言われ、口内機能の低下が全身の慢性疾患につながる可能性もあります。

子供のうちは顎や歯が動かしやすく、歯科矯正を始めるにはうってつけの時期です。

より良い選択ができるよう、お子さんと歯の健康の大切さについて話す時間を作ってはいかがでしょうか。

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