みなさんは冷たいものや熱いものを食べたり飲んだりした時、歯がしみることってありませんか?
日本人の実に3人に1人もの方が冷たいものがしみる・・と言われていますが、これを知覚過敏か虫歯か分からない方も多いでしょう。
ここでは虫歯の症状との違いを比べながら、知覚過敏の症状やその予防法などをご紹介してみましょう。
もし、思い当たることがあったらすぐに歯科医院でチェックしてもらってくださいね!
そもそも知覚過敏の症状とはどのようなものなのでしょう。
また、虫歯の痛みとの違いや虫歯と似ている点などについてもご紹介してみたいと思います。
歯周病や加齢などによって歯茎が後退し象牙質がむき出しになってしまうと、一瞬とはいえ鈍い痛みを感じたりします。
虫歯になっていないのに強い痛みがあるのが特徴で、冷たいものを飲んだり食べたりした時、歯ブラシが当たった時・・などに痛みを感じることがあるようです。
さらに、症状が進むと温かい飲み物でもしみることがありますが、知覚過敏だから全てこういった痛みを感じるというわけでもありません。
象牙質がむき出しになっていたとしても痛みがないこともあり、ストレスや体調、歯髄の状態などによっても痛みがあったりなかったりします。
虫歯と知覚過敏の症状では熱いものや冷たいもの、甘いものなどでしみる点が似ています。
ですが、虫歯と知覚過敏の症状では痛みの持続時間が違うと言われています。
知覚過敏の場合には象牙質から何か刺激を受けたとしても痛みを感 じるのは一瞬だけだそうです。 ですが、虫歯の場合には初期の頃を除いて痛みがなくなることはないのです。
つまり、持続的かつ慢性的に続くのが虫歯の症状の特徴です。 鈍い痛みではあっても一瞬で終わってしまうのが知覚過敏で、治療を受けない限りずっと続くのが虫歯の痛み・・ということですね。
さらに、知覚過敏は歯を叩いても痛くないですが、虫歯の場合は周りの歯まで響くほどの痛みだったりします。
それでは知覚過敏の予防法にはどういったものがあるのでしょうか?
その中でも特に大切なのは正しいブラッシングです。
歯がしみるとか痛いからと言ってそこを強く丁寧に磨くのは逆効果なのです。
むしろ、強く磨き過ぎていることによって知覚過敏が進んでしまうことが多いです。
その理由は強くゴシゴシ磨き過ぎてしまうことで、歯ブラシによって歯の表面部分が削れてしまいます。
特に歯ぐきと歯の境目部分は硬いエナメル質が薄くなっているため、他の部分より削れやすいと言われています。 そのため、痛みが出てきてしまうのです。
大切なのはしっかりと歯磨きすること。
鉛筆を持つように歯ブラシを持って小刻みに歯ブラシを軽く動かすことが重要です。
歯ブラシを強く握って磨く方がより磨けていると思われがちですが、実際には同じところに強く当たっていたりして磨き残しが起きてしまうようですね。
ご自分に合った歯磨き法を歯科医院で教えてもらえば、より効率よく適切な磨き方が分かるはずですよ! さらに、誤解されている方が多いのが歯磨き粉の量でしょう。
歯磨き粉を多くつければいいというものではないので注意しましょう。 物によっては多くの研磨剤を含んでおり、磨けば磨くほど歯がボロボロになってしまう場合もあります。
どのような歯磨き粉が自分のお口に合うかどうかも歯科衛生士さんに相談をしましょう。
ストレスも知覚過敏の原因になることをご存じでしょうか?
知覚過敏を予防するにあたり、噛み合わせをよくすることが大切です。
ストレスにより歯ぎしりや食いしばりをしていると噛み合わせのバランスが乱れますが、そうなると歯がすり減ってしまい、歯ぐきと歯の間が欠けてしまうことがあります。
さらに、それが引き金となり知覚過敏が起きたりしますので注意が必要です。
次に、食生活を改善するのも知覚過敏を予防するのに有効です。
特に健康にいいと言われているものの摂りすぎはかえって歯を溶かす可能性が高まります。
歯の表面を覆っている歯を白く見せているこのエナメル質は体の中で一番硬い組織だと言われていますが、酸に非常に弱く溶けやすい性質があります。
なので、酸性の飲みものや食べものを摂りすぎた場合にはエナメル質が溶け出す可能性があります。
最近クエン酸や黒酢などが健康にいいと人気ですが、あまり摂りすぎると歯が溶けてしまうことがあるため注意が必要です。
また、スポーツドリンクやワイン、野菜ジュース、炭酸飲料なども酸性の飲みものです。
自分では気づかない習慣などで知覚過敏になってしまうこともあるので、ぜひ、日ごろのご自分の食生活を振り返ってみて下さいね。
いかがだったでしょうか?
知覚過敏の症状で思い当たるものがありましたか?
もし思い当たるのであれば虫歯ではないからと言って放っておくとよくありません。症状が進行する可能性があるため生活に差しさわりが出るかもしれません。
早めに歯科医院に行っていただき、知覚過敏を治すようにししてくださいね!