こんにちは!熊谷市の歯医者ヒデ歯科クリニックです!
「毎日、食後に歯磨きをしていたのに、虫歯ができてしまった」
このような経験はありませんか?虫歯予防に歯磨きは大変効果的ですが、残念ながら歯磨きをしていれば絶対に虫歯にならないとは言えません。
では、なぜ歯磨きをしても虫歯になるのでしょうか。今回はその理由についてご説明します。
・規則正しい食生活を送っていますか?
毎日の食生活によって、虫歯リスクは左右されます。お口の中の食べかすに含まれるショ糖は、虫歯菌の大好物です。ショ糖をエサにした虫歯菌は酸を排出し、その酸が歯の表面のエナメル質を溶かしていきます。いわゆる初期虫歯の状態ですね。
決まった時間に栄養バランスの整った食事を摂る、おやつの“ながら食い”をしないなど、食生活を見直すことで虫歯に罹りにくいお口の状態を作れます。
・口腔内に存在する細菌について
健康な方のお口の中にも、細菌は200種類以上、数~数十億も存在しています。
ただし、その細菌のすべてが悪さをするわけではありません。細菌は、善玉菌と悪玉菌に分類され、悪玉菌の比率が高いほど虫歯や歯周病に罹るリスクも高まります。
生まれたばかりの赤ちゃんのお口の中には、虫歯菌は存在しません。成長していく過程で家族から細菌が感染するのですが、その細菌の中に悪玉菌が多く含まれている場合、赤ちゃんが将来虫歯や歯周病に罹る可能性が高くなってしまいます。
特に、両親の口腔内の細菌の状態は、赤ちゃんのお口の健康にダイレクトに関係します。
離乳食を開始する生後5か月頃は乳歯が生え始める時期で、食器などを介して両親や他の家族から赤ちゃんに細菌が感染しやすくなります。
お子さんを虫歯から守るためには、周囲の大人がまず口腔内を健康な状態に保つ必要があります。また、妊娠中はつわりで歯磨きができないなどの理由で、口腔内の衛生状態が悪化しがちです。生まれてくる赤ちゃんに虫歯菌をうつさないために、気になることがあれば治療を受けてお口の中を清潔にしておきましょう。
・唾液が果たす役割とは?
唾液は、口の中に残った糖分を洗い流したり、酸性に傾いた口腔内のPHを中性に戻したりする働きをします。唾液の分泌量が減れば自浄作用が低下し、虫歯になりやすくなります。
また、PHを酸性から中性に戻す力は「唾液緩衝能」と呼ばれています。この唾液緩衝能によって、食後に虫歯菌が排出する酸による虫歯リスクが抑制されるのです。
1.歯並びの乱れ
歯並びが乱れ、歯列が入り組んだ状態になっていると、丁寧に歯磨きをしてもどうしても磨き残してしまう部分が出てしまいます。歯に付着した食べカスは虫歯菌のエサになり、歯を溶かす「酸」を排出します。
また、歯に付着した歯垢や歯石は歯周病の原因となります。歯石は自宅での歯磨きでは落ちないため、お口の健康を守るためには歯科医院でのプロによるクリーニングが必要です。
2.歯質の弱さが虫歯につながる
歯質が弱いと虫歯菌が出す酸に溶かされやすく、虫歯になりやすいです。
永久歯よりも乳歯のほうが虫歯になりやすいのは、歯質の弱さが大きく影響しているためです。
生まれつき歯質が弱い方もなかにはいらっしゃいますが、多くは後天的な問題です。
歯を磨くときに力を入れすぎると、歯の表面を保護しているエナメル質を傷つけてしまいます。
また、ダラダラと食事や間食をする食生活を送っていると、口の中のPHが酸性にかたむく時間が長くなり、虫歯菌にとって居心地の良い状態を作ってしまいます。さらに、歯を構成しているカルシウムなどが失われ、歯質が弱くなってしまうのです。
3.早期発見・早期治療の重要性
1度虫歯になってしまった歯は、歯磨きでは治せません。時間が経てば経つほど虫歯菌は増殖し、やがて虫歯は歯の内部までどんどん進行していきます。
ただし、歯に穴が開く前の初期虫歯のうちに発見し治療をしてしまえば、歯を削ることなく短期間で完治させることが可能です。治療費の負担や通院回数も少なくて済みます。
虫歯の早期発見には、定期健診が欠かせません。定期的に歯科医院を訪れることを負担に感じるかもしれません。しかし、虫歯が小さいうちに治療を開始することが、患者さんにとって最も負担の少ない結果につながります。
4.正しい方法で歯磨きをしていますか?
長い時間をかけて丁寧に歯磨きをしても、その方法が間違っていれば残念ながら虫歯予防の効果はあまりありません。
歯磨きをしても歯垢や歯石がたまりやすく、虫歯になりやすいときは、歯科医院でブラッシング指導を受けることも1つの方法です。
虫歯予防のためには歯磨きは欠かせませんが、「歯磨きをしているから大丈夫」と安心することなく、上記の例を参考にして虫歯の原因となるような要素がないか、振り返ってみてください。
なにか気になることがありましたら熊谷市の歯医者 ヒデ歯科クリニックにお問い合わせくださいね!